就活論とメタ就活論の狭間で

http://d.hatena.ne.jp/shibuyan730/20080330/1206886563

就活を何ヶ月か続けて思ったことと上のリンクを読んで思ったことをあえてごっちゃにして書きます。

就活って一つのターニングポイントでいろんな人がそこで悩んだりするにもかかわらず、それを語る就活論(就職成功談など)は総論・結果論でしかないので、1対Nで語る場合に共有できる所って結局は自己啓発かテクニックくらいなのじゃないかなと思います。

就活って、要は社会に出るにあたって自己が信じられる物語を具体的経験をふまえて構築する作業なのだと思うし、そのためには個別具体的な話=文脈を共有することなしには何も進まないのです。もちろん、個別具体的な話を共有できるのってクローズドな対面コミュニケーションですよね。

言い換えると就活って他人といかに深く話し、その作業を通じてどれくらいこれからの方向性を決められるかという話になるのだろうと思います(ただ、僕が当初自己分析とか業界研究をすべしと言われて感じた印象は、なにか自己完結的な作業でした。そう思わない人もいるだろうと思うのでこれは脇においときますけど)

というわけで、もし私が柄にもなく就活論をつぶやくとしたら、ネットに依存しすぎず(適材適所)リアルでソクラテス式対話をすればいいんじゃねという全然有り難みのない話になりますね。

まぁ、有り難いかどうかはいいとして、当然ここでは語れる人がいない問題と、語る作法を知らない問題、語るべき事がそもそもない問題が出てくるかと思いますが、それらは大学教育に帰着させてよいでしょう(なんだか上から目線で不快だと感じたらすいません、オブラートに包むと冗長になっちゃうと思ったので)

じゃあ、これを解決するために単純に集団での話し合いを増やせばよくねという流れでグループ学習を増やせばいいのかというと、当然そこで「対話」が行われるとは限りません(経験談ですがそうなるほうがレアでしたし)から、うまくいく保証はないでしょう‥。これは在学初期にいかに語る作法を身につけていこうかという、大学初年次教育の話につながりそうです。

具体的な方法論についてはまだこれ以上掘り下げられてないんですが、それは教育における私の関心が高校と大学の接続に偏っているからなのでしょう。偶然にもうちの大学には初年次教育を研究テーマにしている教授がいらさるので、今年はこれも考えてみたいですね。